発表会までの過程が成長の糧です
 
 園庭には7本のモミジがあります。そのモミジの1本1本の紅葉具合が違います。1本の中でも黄から深紅へとグラデーションで変化しています。保育室に近い大きなモミジが鮮やかな深紅に色づき、ウサギサークルの中心にあるモミジは葡萄色に、駐車場脇のモミジは透明感ある紅緋色に輝いて見えます。どれも日々葉色が変化しています。また、一番早く紅葉したソメイヨシノの葉はほぼ散りましたが、八重桜の葉は、明るい柿色に紅葉し、散り始めています。木々の1枚1枚異なる葉色は、子どもの個性が一人一人違い、輝いているのと似ています。このような季節感いっぱいの本園の自然は、冬支度真っ盛りです。

 さて、1日、2日の発表会に向けて子どもたちは、毎日、時間をとって劇や合奏の練習に一生懸命取り組んでいます。年少組は、初めての発表会で、まずはみんなで台詞を覚えるところから始めていました。初めは「劇遊び」として子どもたちが興味をもてるように台詞に親しむことから始めました。そして、自分のなりたい役が決まると担任が読み上げる台詞を友達と声を合わせながら言い、歌を歌うことにも挑戦しました。おじいさん、おばあさんや動物の役に子どもたちが全身で表現している姿をご覧になり褒めてあげてください。

 年中組・年長組は、全員が劇と合奏の両方に取り組み、楽しそうに活動を進めています。年中組は、合奏では1学期から河野先生にご指導を受けているピアニカを中心に挑戦しています。初めて体験したピアニカがメロディーをしっかり刻んでいます。また、今回初めて経験する大太鼓や小太鼓、鉄琴、トライアングル、カスタネット、タンブリン、スズなどの楽器と一緒に演奏する姿を聴いてあげてください。劇では、一人で言う台詞もあり、声の大きさなど課題はありますが、自分なりの表現をしている子どもたちを観てください。

 年長組は、合奏では運動会の鼓笛の経験を活かして自分で選んだ新たな楽器に挑戦しながら演奏します。鼓笛での経験が新しい楽器の分担になっても活きているようです。劇では、先生の支援を受けながら子どもたちが考えを出し合いながら台詞の言い方や動作を工夫し、身に着けている衣装や小道具、大道具なども自分たちで作っていました。この劇をみんなで創り上げていった過程を想像しながらご覧ください。

 発表会という行事を通して大切なことは、子どもたちが自分の役割に取り組む過程で、最後まであきらめずにやり遂げることや、自分の演技や演奏を振り返る中で自分のよさに気付き自信をもっていくこと、友達とのかかわりを通して友達のよさに気付いていくことなどです。発表会でのお子さんの普段見せない姿、真剣な眼差し、キラリと光った動きや言葉、頑張っていたところ、よかったところなどをたくさん見つけていただき具体的に褒めて、お子さんとの会話を楽しんでくださるようお願いします。

 最後になりますが、発表会を終えると農園でとれたダイコンを使った豚汁パーティーという2学期最後の行事があり、2学期を終えます。ただ、残念なことにダイコンの成長過程で芽を鳥に啄ばまれたり、暑さで蒸れてしまったりして種を蒔き直しましたが天候の関係で全体に成長が遅れてしまいました。そのために子どもたちにダイコンをお土産にすることが難しいようです。今年は、農園での収穫物が不作に終わり教教員も肩を落としているところです。2学期の様々な行事を通して着実に成長してきた子どもたちですが、その過程で保護者の皆様にはたくさんのご協力をいただきました。ありがとうございました。

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